沖縄を舞台とした映画作品
▶攻略レベル 12
沖縄を舞台にした映画は数多くあります。
青い海・白い雲・照りつける太陽、それらすべてが映画のワンシーンを飾っています。
そんな沖縄で撮影された代表的な映画を振り返ってみました。
『涙そうそう』 (那覇市)
2001年、沖縄。
いつか自分の飲食店を出すという夢を持ち、ひたむきに生きる働き者の青年・新垣洋太郎。
今日も食材運びのバイトに精を出している。
沖縄の青空のように明るく、おおらかな性格の洋太郎だが、この日はいつにも増して陽気で、仕事をしながら絶えず笑顔がこぼれている。
それもそのはず、洋太郎が誰よりも大切にしている妹のカオルが高校に合格し、オバァと暮らす島を離れ、本島にやって来るのだ。
洋太郎は、「カオルはひとりぼっち、どんなことがあっても守ってあげるのよ」との母の遺言を胸に生きてきたのだ—。
どうしようもない世の中で、けなげに生き抜く哀しい兄妹は人生の定めなのか。
とにかくストーリーが長澤まさみの魅力で押し切っていて、妻夫木聡がひっぱられている。
でも上手い具合に。それは彼の魅力でもあるんだけれど。
『ニライカナイからの手紙』(竹富島)
沖縄本島の南、八重山諸島の竹富島を舞台に、郵便局長の祖父とその孫、そして東京で暮らす母親の手紙を通した深い絆と少女の成長が描かれた珠玉の感動作。
時代は変わっても想いを伝える最良の手段である手紙と沖縄の離島の素朴な生活が、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる。
やっぱり母の優しさ、胸にしみてしみて、号泣してしまいました。
日常における、それぞれの人の微妙な心情が、すごく丁寧に表現されていたように感じました。
『ナビィの恋』(粟国島)
沖縄を舞台にしたユーモラスな恋物語。
60年前の愛の誓いを今も胸に抱いている老婆をめぐって、騒動が繰り広げられる。
オフビートな笑いと、全編にあふれる生命力が魅力的。
様々な音楽(沖縄、アイリッシュ、オペラ・・)が際立つ不思議な作品。 でも、シーンに溶け込み、違和感がない。
沖縄には行ったことがないのだが、きっとこういう風に時間が過ぎていくのだろうなぁ。
何もかも受け入れ、誰かれを暖かく包み込むオジィ。
その日の朝、ナビィにかける言葉の数々。
どうして涙が止らないの~と戸惑うくらい、あとから、あとからあふれてきました。
『深呼吸の必要』(宮古島)
それぞれの"言いたくない事情"を抱えて、沖縄のとある離島に集う7人の若者達。
"きび刈り隊"として参加した彼らを待ち受けていたのは、全長3mを超えるさとうきび7万本を、35日間で刈り取らなければならないという試練だった。
想像を絶する陽射しと過酷な単調作業に次第に挫折していく若者達。
しかし、大自然の中での共同作業を通じて、7人は、かけがえのない"何か"をつかみ始める…。
https://members.subaru.jp/enjoy/campaign/cinema/backnumber.php?ym=20090801
さとうきび畑が、日に日に平地になっていく様は、すぐ結果が見えて分かりやすい。
「フィールド・オブ・ドリームス」野球場ほども拓けた場所での、キャッチボール・シーンがいい。
当時若手であった香里奈、谷原、成宮、長澤が、今ではすっかりと売れっ子になっているのに吃驚とする。
監督が、先見の明があったのであろう。
『ホテル・ハイビスカス』(名護市)
ホテル・ハイビスカスは一泊四千円のところ、今なら沖縄料理付きで三千円。
お客さんが泊まれる部屋はひとつだけ。
ホテルを営んでいるのは腕白でお転婆な小学校3年生の美恵子をはじめ、バーで働きながら一家を支えている美人の母ちゃん、三線とビリヤードが得意な父ちゃん、黒人とのハーフのケンジにぃにぃ、白人とのハーフのサチコねぇねぇ、そしてくわえタバコのおばぁ。
美恵子は今日も忙しく、親友ガッパイとミンタマーを引き連れて、森の精霊キジムナーを探しに出発するのだった……。
昨日見て「正直物足りない」と感じたのですが、一日たったらジワ~ッと来ました。
個々のエピソードが実に計算されて配置されている。
現実のようで民話のような不思議な空間に徐々に見る者を引き込んでゆきます。
とにかく元気をもらえます。
人間関係や仕事に疲れたとき見ると、な~んだこうやって生きてもいけるんだな~と。
沖縄の温かい気持ちが伝わります。
『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』(読谷村)
沖縄の美しい海を取り戻すため、世界で初めてサンゴの産卵に成功した男と、彼を支える妻の姿を描く感動作。
ナインティナインの岡村隆史と松雪泰子が映画初共演で夫婦役に挑み、深い愛と信頼で結ばれた夫婦を、実話をモチーフに体現する。
環境保護と事業開発の板挟みに遭いながらも、信念と情熱で奇跡を起こす夫婦のドラマが胸を打つ。
話のベースが実話なんで安心して見ていられ、珊瑚の養殖という『夢』に取り組む主人公とその家族、その友人達の物語は、僕のツボを強く押し続けて”泣けた”わけョ!
『泣けた』わけョ!|てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜|映画情報のぴあ映画生活
右往左往しながらサンゴの養殖を目指す、心温まるストーリーです。
沖縄好きにはたまらん。
『群青 愛が沈んだ海の色』(渡名喜島)
作品ごとに華麗なる成長を遂げる長澤まさみ主演の感動作。
最愛の人を失った悲しみの中から、生きる希望を取り戻していくヒロインの心情を繊細に演じる。
同じ痛みを抱えながら、娘を大きな愛で包み込む父親を佐々木蔵之助が好演。
沖縄を舞台にした作品を作り続ける中川陽介監督が、今回も沖縄の美しい風景の中に癒しと再生の物語を溶け込ませている。
この監督さんは、風景を撮影するのが大変うまいと感じました。
常に観客をひきつける絵が出てきます。
沖縄の離島って、あんなに綺麗なんですね。
背景は碧かった、空も、海も。
音楽は、とても心地よかった。
そして、話は、かなり青かった。
南の島のフリムン(沖縄市)
“愛すべきおバカさん“を意味する沖縄の方言“フリムン“をタイトルに冠した本作は、芸人、俳優として活躍するガレッジ・セールのゴリが、自身の故郷・沖縄を舞台に撮り上げた初監督作品。
幼なじみの娘に想いを寄せられていることも知らず、行き着けのバーのセクシー・ダンサーにメロメロになってしまったノー天気男・栄昇の恋の行方は?
ストーリーとして、特別ユニークな部分があるわけでもないけれど(しかしコント的小ネタを小まめに挿入して笑いを絶やさない気配り?は見事)、全編ただよううユルさがいい。
そしてセリフがものすごくナチュラル。
映画を見終わってから知ったのですが、出演者ほぼ全員沖縄出身。
なるほど。
※冒険の書
●どれも沖縄の風景を生かしており、沖縄旅行気分が味わえます。
●ロケ地が名所ばかりでちょっと無理がある。
●今では有名な俳優やタレントがこっそり出ているので探すのもおもしろい。
●各シーンで散見する沖縄料理がおいしそう。